女性の方(とは限りませんが)で、コンタクトレンズをされている方は、コンタクトレンズを装着する時はメイク前ですか?メイク後ですか?
またコンタクトレンズを外す時はメイク前ですか?メイク後ですか?
眼科検査員として患者さんのコンタクトレンズの状態を確認することが日常的にありますが、メイク汚れがすごい方というのは結構いらっしゃいます。
ファンデーションやアイシャドー、クレンジング剤などの油分やオイルがレンズに付着してしまうことはレンズと目にとって衛生上良くはありません。
かといって、コンタクトレンズを使用する方に、アイメイクをするなとは言えませんし。
なので、ここでは最低限守ってもらいたいコンタクトレンズとお化粧の正しい順番をお話しておこうと思います。
コンタクトレンズをつけるのはメイクをする前
コンタクトレンズを装着するのは、メイクをする前というのが正しい順番です。
なぜなら、手についた化粧品をコンタクトレンズにつけないためです。
ファンデーションやアイシャドーなど油分を含む多くの化粧品がコンタクトレンズにつくと、レンズが曇ったり、目を痛めてしまったり、トラブルのきっかけになることがありますので要注意です。
コンタクトレンズをはずすのはメイクを落とす前
コンタクトレンズをはずすのは、メイクを落とす前というのが正しい順番です。
なぜなら、クレンジングオイルなどに含まれる脂質をコンタクトレンズにつけないためです。
クレンジング剤がついてしまうと、コンタクトレンズが汚れたり、場合によってはレンズにオイルが浸透して変形してしまうこともあります。
汚れが気になる方はワンデータイプのコンタクトレンズがおすすめ
いくら正しい順番で使っていても、夏場なら汗などで目の中にお化粧が落ちてきてしまうこともありますし、冬場などはハンドクリームなどが付着することもあります。
またお料理をされる方は、油などがはねてレンズに付着するなんてこともあります。
基本的に油分の汚れはレンズを透かしてもわかりません。
眼科で涙を染色して涙の通りを見たときに、レンズ表面の涙がはじいてしまったいたりすると、何かしら油分の付着を疑うことになります。
もし、2週間交換型のコンタクトレンズやハードコンタクトレンズを使用されていて、化粧汚れが気になるという方には、ワンデータイプのコンタクトレンズがおすすめです。
ワンデータイプのコンタクトレンズなら、レンズをつけるときだけ気をつけていれば、レンズを外したら捨てるだけなので、レンズ汚れを次に日に持ち越すことはありません。
化粧汚れに効果的なケア用品を併用するのもおすすめ
ぼくも、実際に現場では、レンズ汚れが強い方にはワンデータイプをおすすめするのですが、コスト面でなかなか切り替えに踏み切れないという方もいます。
そんなときには、レンズケアの見直しを提案するのですが、その時によくおすすめするのがこちらのケア用品です。
ジェルクリンは、ハードコンタクトレンズにもソフトコンタクトレンズにも使える洗浄専用のケア用品です。
成分にアルコールが入っており、化粧を含めた油分の汚れに強いことが特徴です。
使用の際は、しっかりとすすぎをして、ジェルが残らないように気をつけてくださいね。
瞳のためにも、コンタクトレンズの取り扱いとメイクの順番は守ることが大事
忘れてしまいがちですが、メイクをする・落とす前にコンタクトレンズをつける・はずすということが鉄則です。
コンタクトレンズをつけてアイメイクをするときは、できるだけまぶたの内側には塗らないようにすることも大切です。
万が一、化粧品がレンズについてしまった場合は、れんずを外してしっかりとこすり洗いをしましょう。
洗浄しても汚れが落ちない場合は、無理に装用しないようにして、新しいレンズと交換するのが理想です。
目の健康を守るためには、きちんとアイメイクを落とすことも重要です。
コットンや綿棒を使った正しいメイク落としも身につけておきましょうね。
あとは、使用期間を守るとか、定期健診を受けるなど、日ごろからの瞳のケアに心掛けましょう。