眼科検査員歴10年以上、コンタクトレンズ販売もしています、あらみずです。
ぼくの店でも取り扱いが始まりました。
ボシュロムの新商品
「アクアロックス」
レンズのスペックだけをみていたら、現在の2weekタイプのコンタクトレンズの中では最強になるのではないでしょうか。
過去記事では、ぼくのオススメの2weekタイプのレンズを紹介しましたが、その中のクーパービジョン バイオフィニティにも負けないレンズになると思います。
実際に処方用レンズで試してみた結果をふまえながら紹介していきたいと思います。
これまでのボシュロムレンズの特徴
ぼくははじめて2weekタイプのレンズを使ったのが15年以上前になります。
それが、ボシュロムメダリストでした。
当時は何も知らない学生だったので、自分で選んだわけではありませんが、当時CMも流れていたくらいなのでよく覚えています。
ボシュロムはこのメダリストシリーズをずっと育ててきていました。
過去から振り返ると、以下の通りです。
- メダリスト
- メダリストプラス
- メダリストⅡ
- メダリストプレミア
- メダリストフレッシュフィット
- メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト
ざっとこんな感じですね。
1のメダリストはなくなり、2のメダリストプラスが一番古いレンズになりますが、いまだに現役商品であり、利用者も多くいます。
メダリストプラスは超薄型の低含水レンズで非常に装用感の良さを得られやすいレンズです。
メダリストⅡは高含水レンズで比較的レンズの張りもしっかりとしているので視力安定が得られやすいレンズです。
特徴の違うレンズを持つことで、どちらか合わなければもう一方を合わせることもできました。
この2つの商品は旧型のハイドロゲルという素材です。
ハイドロゲルのレンズは酸素透過率が低く、今はシリコーン素材を取り入れたシリコーンハイドロゲル素材が主流になってきています。
しかし、ここからがボシュロムの低迷期になります。
(ぼくの主観ですが)
4~6のメダリストプレミア、フレッシュフィット、フレッシュフィットコンフォートモイストは、シリコンハイドレロゲルのレンズです。
しかし、今残っているのは6のフレッシュフィットコンフォートモイストだけです。
ボシュロムのシリコーンハイドロゲルレンズは、すごく硬く感じてしまいます。
これは自分が試してみてもそう思いましたし、実際に検査しているときでも、ボシュロムのシリコーンハイドロゲルレンズは、合わせる側が触ってみても素材が固めであり、実際に装用の不快感から別のメーカーを選択するというケースもわりとありました。
ボシュロムは乱視用レンズや遠近両用レンズなど、特殊レンズとなるものは、比較的良いレンズが多いのですがシリコーン素材の使い方はうまくないなというのがぼくの印象にあります。
新商品アクアロックスについて
今回新しく出た、このアクアロックスについては、なぜかメダリストのシリーズではありません。
海外では別名ですでに発売されているので実績は十分にあるのではないでしょうか。
ちなみに海外ではウルトラという商品名ででていますが、日本でのアクアロックスと同じです。
商品名 | アクアロックス(海外名ウルトラ) |
種類 | 2week |
素材 | シリコーンハイドロゲル |
含水率(%) | 46.0 |
酸素透過率 | 163 |
度数 | +3.00~-12.00 |
ベースカーブ | 8.50 |
直径 | 14.2 |
中心厚 | 0.07 |
ネット通販 | ![]() |
備考 | レンズ全体を柔らかくする「モイスチャーシールテクノロジー」を採用 16時間装用後でもうるおいの95%を保持 2017年6月発売 海外製品名 |
特徴は、以下の通り。
- 酸素透過率163
- 薄くて柔らかい
- 乾燥に強い
酸素透過率について
酸素透過率は2017年6月現在で、2weekタイプの中で一番のレンズとなります。
※2018年9月でも変わりはありません。
ボシュロム アクアロックス 163
メニコン プレミオ 161
クーパー バイオフィニティ 160
まあこれだけ高ければあまりかわりはないかと思いますが、シリコーンハイドロゲルレンズの中でも上位に含まれます。
ちなみに先ほど話をした、メダリストプラスは酸素透過率27.1、
メダリストⅡは15.7なので、数字の違いは明らかですね。
酸素透過率は高いほど目の健康を考えれば良いとされていますので、この面からだけでも十分オススメができるレンズです。
薄くて柔らかい
レンズが薄いとか、柔らかいっていうのは装用感の話に繋がっていきます。
正直こればっかりは個人差なので、薄くて柔らかいレンズが絶対に良いというわけではありません。
ぼくが、2週間試した感想としては確かにレンズの潤い感の持続性は良かったと思います。
過去に失敗?した、プレミアやコンフォートプラスなんかよりははるかにレンズのハンドリングは良かったですよ。
乾燥に強い
今回ボシュロムは、少し面白い商品アピールしています。
「16時間装用後でもうるおいの95%を保持」
すごい自信ですよね。
レンズが乾きにくいってことは、乾燥時のレンズが変形が少なかったり、乾燥による見え方のかすみが少なくなりますのでストレスを最小限にできるということです。
ネット通販価格は
アクアロックスは現在あまり主要なネット通販のお店で取り扱いがありません。
唯一取り扱っているのがレンズモードです。
海外名「ウルトラ」です。
レンズモード
両眼 | レンズ代 | 送料 | 合計 | |
1箱 | 3,980円 | 800円 | 4,780円 | |
2箱 | 3か月分 | 7,960円 | 800円 | 8,760円 |
4箱 | 6か月分 | 15,920円 | 1,000円 | 16,920円 |
少し他の2ウィークより割高ですが、気になる方は試してみてください。
2017年6月の時は1箱4,980円だったので値下がりしてますね。
少し高いなーと思う方は、性能的に類似しているのは、クーパービジョンから発売のバイオフィニティは価格的にもおすすめです。
レンズラボ
バイオフィニティ
両眼 | レンズ代 | 1箱あたり | 送料 | 合計金額 | |
1箱 | 2,470円 | 無料 | 2,470円 | ||
2箱 | 3か月分 | 4,860円 | 2,430円 | 無料 | 4,860円 |
4箱 | 6か月分 | 9,640円 | 2,410円 | 無料 | 9,640円 |
まとめ買いで割引があるようです。
アクアロックスも値段が下がってきましたがまだまだバイオフィニティとの差は明らかですね。
アクアロックスはもう少しネット通販で流通するまで様子を見てもいいかもしれません。
さいごに
新商品ボシュロム アクアロックスはいかがでしたでしょうか。
もしあなたがアクアロックスを使ってみたいと思うようでしたら、まずは一度眼科へ行って来て下さい。
合わせてなかったり、使ったことのない他人のレンズを使うなどは絶対にしないでくださいね。
眼科でしっかりとした検査をうけて処方箋があればあとはどこで買うかはあなたの判断次第です。