ボシュロムは国内シェア第4位のコンタクトレンズメーカーです。
使い捨てレンズが登場し、ジョンソンエンドジョンソンが現在の地位を確立するまでは、ハードコンタクトレンズや長期型ソフトコンタクトレンズでナンバー1だったボシュロムも、使い捨てレンズの普及の波に押されて現在この順位となっています。
使い捨てレンズの話をするのであれば、コンタクトレンズユーザーなら一度は聞き覚えがあるのではないかと思いますが、「メダリスト」シリーズはワンデー及び2ウィークの代表的レンズです。
ぼくの印象では、シリコーンハイドロゲル素材のレンズが登場してからやや後退したイメージがあります。
ボシュロムもシリコーンハイドロゲル素材のレンズは早いうちから発売をしていましたが、正直に言って、あまり客受けがよくなかったです。
素材の硬さが原因かもしれませんが、他メーカとの装用比較にまけてしまうんですね。
現在では、メダリストの名称を外した、「バイオトゥルーワンデー」や「アクアロックス」という特徴的なレンズで、挽回を図ろうとしているんだと思いますが、これらの商品は素材が柔らかく、かつ酸素透過率や酸素流量率も高いため十分オススメができるレンズです。
というわけで、ここではボシュロムが取り扱うコンタクトレンズの全種類を紹介していきます。
またネット通販の最安、格安のショップも紹介しますので、あなたの現在のコンタクトレンズ代と比較してみてください。
1dayタイプならバイオトゥルーワンデーがおすすめ
ボシュロムの1日使い捨てコンタクトレンズは以下の通り。
- メダリストワンデープラス
- バイオトゥルーワンデー
- メダリストワンデープラス乱視用
- バイオトゥルーワンデーマルチフォーカル
- ナチュレール
- スターリー
先ほど上でもお話したように、ボシュロムといえば「メダリスト」なんですが、もともとは2週間交換型で発売されていました。
メダリストワンデープラスは2ウィークのメダリストとは素材、デザインともに全く異なる商品ですが、当時はメダリストで統一していくつもりだったのではないでしょうか。
現在は、バイオトゥルーワンデーを主力として展開していますが、このレンズは非常に水分量が多く、非シリコーンの素材としては一番の酸素透過率、バイオインスピレーションという生態模倣技術でレンズの潤いを保つという優れものです。
乱視用はメダリストワンデープラス乱視用のみ、遠近両用はバイオトゥルーのみとややバランスは悪いのですが…
サークルレンズではナチュレールがありますが、素材はメダリストワンデープラスと同じ物で2色展開、カラーレンズとしてスターリーが3色展開しています。
それではひとつずつ見ていきましょう。
メダリストワンデープラス/
バイオトゥルーワンデー
メダリストワンデープラス乱視用/
バイオトゥルーワンデーマルチフォーカル
ナチュレール/スターリー
2weekタイプならアクアロックスの評判が良い
ボシュロムの2週間定期交換型コンタクトレンズは以下の通り。
- メダリストプラス
- メダリストⅡ
- メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト
- アクアロックス
- メダリスト66トーリック
- メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト乱視用
- メダリストマルチフォーカル
- メダリストプレミアマルチフォーカル
- メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用
ボシュロムの使い捨てレンズの始まりは「メダリスト」からでした。
無色透明のレンズからライトブルーの色が入り、現在のメダリストプラスになってから現在に至るまでのロングセラー商品です。
メダリストプラスは低含水で超薄型レンズであることに対して、高含水でやや厚みのあるメダリストⅡでユーザーを囲おうとしたのかなと思います。
しかし、時代がシリコーンハイドロゲル素材になったあたりからやや不調になっていきます。
2017年6月に発売されたアクアロックスは別格なんですが、それ以前のシリコーン素材のレンズは他メーカーと比較してやや硬めであることが装用の異物感となり、敬遠されてしまうことがたびたびありました。
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイストは薄型なので少し安定しましたが、今現在は終売されているメダリストプレミアがイマイチでしたね。
この期間に、他メーカーに流れてしまったように感じています。
遠近両用にはまだその名残があって、ボシュロムだけでシリコーン素材の遠近両用が2種類あります。
先ほども話しましたが、フレッシュフィットは薄型なので、遠近両用もプレミアよりはフレッシュフィットがおすすめです。
非シリコーンのメダリストマルチフォーカルは製造規格が縮小されましたがネット通販の流通もあり、使用者が一定数います。
乱視用レンズについては、乱視度数の製造規格の幅が広いメダリスト66トーリックは非シリコーンですが現在でも役に立つ場面があります。
ボシュロムの乱視用レンズは乱視軸の対応も幅広いので、特殊な乱視の方などには合わせやすい印象がありますね。
それでは、ボシュロムの2週間交換型レンズを見ていきましょう。
メダリストプラス/メダリストⅡ
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト/
アクアロックス
メダリスト66トーリック/
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト乱視用
メダリストマルチフォーカル
商品名 | メダリストマルチフォーカル |
種類 | 2week(遠近両用) |
素材 | Poly-HEMA(非シリコーン) |
含水率(%) | 66.0 |
酸素透過率 | 9.0 |
度数 | +5.00~-7.00 (ADD)加入度数 |
ベースカーブ | 8.70、9.00 |
直径 | 14.5 |
中心厚 | 0.195 |
ネット通販 | ![]() |
備考 |
メダリストプレミアマルチフォーカル/
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用
さいごに
使い捨てレンズが主流になってやや後退してしまった印象があるボシュロムですが、最近では新しいレンズが特徴を出してきています。
ワンデーなら「バイオトゥルーワンデー」なんですが、ボシュロムはワンデーにシリコーン素材をもっていません。
酸素透過率の話になるとやや控えめな話になってしまうのですが、素材のやわらかさと酸素流量率という別の基準ではシリコーン素材に負けない数値がでています。
酸素流量率とはレンズ素材が、裸眼を100%としたときにどのくらい瞳に酸素を供給しているかということなんですが、バイオトゥルーワンデーは93%です。
シリコーン素材の硬さが苦手な方にはおすすめになります。
そして2ウィークなら「アクアロックス」です。
こちらはシリコーン素材なんですが、バイオトゥルーワンデーからの技術の応用なので、柔らかくて乾きにくい、そして酸素透過率163という数値はソフトコンタクトレンズのトップクラスを誇ります。
なぜUVカットが入っていないのかは疑問ですが、間違いなく良いレンズです。(バイオトゥルーはUVカット機能付)
そして、ぼくの印象では、ボシュロムの特殊レンズ(乱視、遠近両用)は、比較的処方の成功率の高いレンズとなっています。
少し迷走している感じがありましたが、今後に期待しているメーカーではあります。