シードから発売のワンデーピュアマルチステージを紹介していきます。
シードは国内のコンタクトレンズメーカーとして古くからあります。
使い捨てレンズは海外メーカーに押されがちですが、国産を優先に考えてコンタクトレンズを選択されるという方も少なくはありません。
ワンデーピュアシリーズは「純国産」をアピールしたレンズなのですが、今回はワンデーピュアシリーズから遠近両用のワンデーピュアマルチステージをおすすめポイントや使用者の口コミ、評判などと合わせて解説してみます。
ネット通販価格も調べていますので、参考にしてみてください。
ワンデーピュアマルチステージのおすすめポイント
商品スペックはこちらです。
商品名 | ワンデーピュアマルチステージ |
種類 | 1day(遠近両用) |
素材 | HEMA EDGMA MMA(非シリコーン) |
含水率(%) | 33.0 |
酸素透過率(DK/L) | 42.9 |
ベースカーブ(BC) | 8.80 |
度数(P) | +5.00~-10.00 |
加入度数(ADD) | Aタイプ (+0.75) Bタイプ (+1.50) |
直径(DIA) | 14.2 |
中心厚(T) | 0.07 |
ネット通販おすすめ | |
備考 | UVカット機能付 天然うるおい成分「アルギン酸」配合 |
素材について
素材の話でいえば、非シリコーン素材のレンズとしては酸素透過率では上位となるので、性能としておすすめできるのですが、2017年に発売されたデイリーズトータルワン遠近両用が、唯一のシリコーンハイドロゲル素材の遠近両用ワンデータイプとして登場したため、酸素透過の優位性はなくなってしまいました。
デイリーズトータルワン遠近両用の酸素透過率は156です。
その他、素材のおすすめのポイントとしては
- 両性イオン
- UVカット機能付
- 国内生産
- 1箱32枚入り
両性イオンというのは、シード独自の「SIB」という素材の特徴なのですが、そもそもイオンとは+か-の電気をもつ原子のことです。
イオン性素材は、マイナスの電子をもつため、たんぱく質などのプラスの電子を引き寄せてしまう傾向があります。
他メーカーだとワンデーアキュビューモイスト(近視用も乱視用も遠近両用も)がイオン性素材となります。
両性イオンとはレンズがどちらの電子も帯電させていることで、汚れに強い素材として安定しています。
まあ、簡単にいえば「汚れに強い」ということです。
UVカットの機能がついていることは、現在ならワンデーアキュビューモイストマルチフォーカルやバイオトゥルーワンデーマルチフォーカルにも持ち合わせています。
しかしデイリーズトータルワン遠近両用には備わっていない機能です。
休みの日などの外出用に使用される方などは、UVカット機能は欲しいところではないでしょうか。
国内生産であることも、レンズ選びの重要項目にされる方も多くいます。
シードのピュアシリーズは「純国産」を謳っており、素材開発から生産までをすべて国内で完結させており、その安心感を求める方にはぴったりのブランドだと思います。
国内メーカーのメニコンにはワンデータイプの遠近両用レンズがありませんので、オンリーワンの商品となります。
1箱32枚入りも日本らしいといえばそれまでなのですが、ワンデータイプのコンタクトレンズの1箱っていえば30枚入りが相場ですが、ワンデーピュアシリーズは1箱32枚入りなんです。
1ヶ月が31日の時もありますよね、トラブル起こしちゃう日もありますよね、だったら少し多く入れときますよーってことなんだと思います。
遠近の設計について
ワンデーピュアマルチステージの遠近設計については、レンズ中心部に遠くを見るための度数、周辺に向かって近くを見るための度数が配置されています。
これは他の海外メーカーとは違う遠近設計です。
他メーカーは中心が近く用、周辺が遠く用の配置がされています。
それで、この違いがどれほどの差があるかといえば、正直検査員としていろんな遠近両用レンズを合わせていますが、明確な違いはわからないです。
そう思ってつけ比べたとしてもたぶん分からないと思います。
しかし、加入度数の入り方からすれば、+0.75は遠近両用初心者には試しやすい度数ですし、使い慣れた方の更なる近くの調整には+1.50を選択していけます。
初心者~中程度くらいまでの合わせができると思って頂ければ良いかと。
中程度をこえた老眼などになってくると、他メーカーの加入度数がもっと強いもの(+2.00以上)が必要になってくることもあります。
ワンデーピュアマルチステージの口コミから評判を徹底チェック
ここでは、ワンデーピュアマルチステージの評判をチェックしていきます。
実際に眼科で処方している際のユーザーの口コミなので、良いも悪いも参考にしてもらえればと思います。
良い口コミ
- +0.75でも十分に近方の改善があった
- 他メーカー遠近よりも近くが見えやすい
- 純国産が安心
悪い口コミ
- 遠くも近くも見え方が中途半端
- +1.50で車の運転は不安
口コミでの評判まとめ
良い口コミと個人的にレンズを合わせている評価としては加入度数+0.75は比較的良い働きをしてくれるレンズじゃないかと思っています。
そこそこの近方の改善をしてくれた上で、遠方の視力も残る印象があります。
実際に処方レンズも+1.50はあまり使わないので、処方レンズの減り方を見ているだけでも+0.75での使用者の方が多いことは間違いありません。
しかし、近くの改善がみられやすいということは、裏を返せば遠方視力を奪われることになりますので、+1.50まで加入度数を進めるときは遠方視力をキチンと確かめる必要があるわけです。
悪い口コミの運転の不安というのがコレにあたります。
加入度数は2パターンしか存在しませんので、遠方も近方も中途半端となってしまう場合は、他メーカーの遠近両用を試してみる方が良いかと思います。
遠近両用レンズはレンズの素材とか性能の前に良い見え方が得られなければ全く意味がないですからね。
2017年時点で、各メーカーのワンデータイプの遠近両用は随分と出揃った感はありますので、ワンデーピュアマルチステージに限らず、色んなレンズを試してみてもいいんじゃないかなと思います。
ネット通販サイト価格比較
コンタクトレンズ専門の通販サイトを比較しましたが、あまり取り扱いがなく、下記のレンズラボで取り扱いがありましたので紹介します。
レンズラボ
両眼 | レンズ代 | 1箱あたり | 送料 | 合計金額 | |
30枚1箱 | 3,960円 | 無料 | 3,960円 | ||
30枚2箱 | 1か月 | 7,840円 | 3,920円 | 無料 | 7,840円 |
30枚4箱 | 2か月 | 15,600円 | 3,900円 | 無料 | 15,600円 |
海外発送ですが価格と送料無料が魅力です。
取り寄せで納期が少しかかりそうですが急がない方には良いかと思います。
他メーカーの1day遠近両用タイプについて
遠近両用のワンデータイプも各メーカーから出揃ってきています。
レンズの選択肢はいくつかあると合わせられる幅も広がります。
ぜひ参考にしてみてください。
アルコン
【遠近両用】デイリーズアクアコンフォートプラスマルチフォーカル
ジョンソンエンドジョンソン
ボシュロム
クーパービジョン
さいごに
今回はシードから発売のワンデーピュアマルチステージについて解説をしました。
上でもお話したとおり、遠近両用初心者の方には、比較的反応の良い商品じゃないかなと感じています。
加入度数+0.75は絶妙なところで、遠方のボヤケをあまり邪魔しないので初老眼くらいにはうまくマッチするのだと思います。
素材も遠近両用レンズの中では上位の素材なので、気になる方はぜひ試してみてください。
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