眼科検査員によるコンタクトレンズ解説|おすすめポイントと種類の比較

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ぼくは、現在眼科でコンタクトレンズ処方をしている、いわゆる眼科検査員というものです。

勤務歴は15年ほどで、バリバリ現役の医療従事者というやつです。

コンタクトレンズを希望される方の問診やカウンセリングなどもしています。

毎日、色んな悩みを抱えた患者さんが来院され、視力にかかわることや、どんなレンズを使ったらいいかなど相談を受けます。

眼科では関われる患者さんの数は限られていますので、ここではぼくの学んできた知識を少しでも多くの方に伝えられたらと思います。

これからコンタクトレンズを始めようという方や、現在のコンタクトレンズに疑問のある方などのお役に立てれば幸いです。

コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズには大きく分けて2つの種類があります。

  • ハードコンタクトレンズ
  • ソフトコンタクトレンズ

コンタクトレンズの歴史は1960年ごろから開発されており、初めはハードコンタクトレンズのみでした。

1990年ごろからはソフトコンタクトレンズが普及しだし、現在では、ハード:ソフト=2:8くらいの割合といわれています。

年代が若い人たちのまわりでは、ハードコンタクトレンズの割合はもっと低いかもしれませんね。

ハードコンタクトレンズ

現在も一定数の方に需要のあるハードコンタクトレンズですが、名前の通り非常に硬いレンズです。

ある程度の弾力はありますが、力が加われば割れてしまうこともあります。

レンズは素材のみで作られているため、水分を含んでおらず、水道水ですすぎが出来る事がメリットになる方もいます。

硬くてキレイな丸みのレンズは視力矯正にも優れているため、軽度の乱視から強い乱視の方まで対応できるのも特徴です。

しかし、乱視の話に関しては奥が深く、場合によってはソフトコンタクトレンズの乱視用の方が向いている方もいますので、このあたりは検査員の腕次第になることもあります。

ちなみに、ハードコンタクトレンズは、近視、遠視、遠近両用、円錐角膜用レンズがあります。

レンズの直径もソフトコンタクトレンズと比べて小さいため、レンズのつけはずしはやりやすいんじゃないかなと思います。

ハードコンタクトレンズの処方は、その方の目の丸みに合わせて20パターン以上ある丸みの中から選択していきます。(レンズのベースカーブ)

場合によっては、レンズの直径を変えたりすることもできます。

ソフトコンタクトレンズを合わせるよりは技術的な経験が必要となり、ぼくら検査員も慎重になります。

1枚のレンズに決められた期限というものはありませんが、傷や汚れのことを考えれば2年ほど使えば買い替えを考えても良いと思います。

もちろんもっと長く使える方もいますし、破損、紛失などを含め早い買いなおしになってしまうケースもあります。

レンズケアは必須ですが、水道水ですすぐこともできるので、非常に簡単ですが、ケアを怠ると汚れが付着しやすくなるため、見え方に曇りが生じたり、不衛生による目のトラブルにつながることもあります。

医師との相談のもと、連続装用といって、レンズをつけっぱなしにしておくことが可能なレンズもあります。

それでも、連続装用は一週間までなど細かい決まりや、外したときはケアをしなければいけないなど自己管理が求められますし、目への負担が大きくなるだろうことは想像ができると思います。

可能であれば、ご自宅に帰ったらメガネにするなど、寝る前までにはレンズを外す、終日装用をおすすめします。

ソフトコンタクトレンズ

ソフトコンタクトレンズにはふたつのタイプがあります。

  • 長期型ソフトコンタクトレンズ
  • 使い捨てソフトコンタクトレンズ

長期型ソフトコンタクトレンズ

長期型ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズと同様に1枚を管理しながら使うレンズです。

ハードコンタクトレンズと同様に、決められた期間はありませんが、素材の特性から汚れを溜め込んでしまうので1年ほどを目安にすると良いと思います。

素材は、硬い素材に水分を含ませることで柔らかくて大きくなります。

そのため、割れるということはありませんが、つめなどが当たると破れてしまうことはあります。

レンズには近視用、遠視用、乱視用、遠近両用などだいたいの合わせは問題なくすることができます。

ハードレンズと異なり、装着時は目に馴染んでくれるので、レンズのカーブパターンは1種類というのもザラにありますし、多くても4~5種類ほどです。

素材に水分を含むことから、装着時は目の表面から水分が蒸発していくので、レンズは水分を保つために自分の涙を吸い上げてしまいます。

さらに吸い上げる涙がなくなってしまうと、レンズはしぼんで硬くなっていきます。

そのため、乾燥時に受ける不快感がハードコンタクトレンズよりもひどいという方もいます。

乾燥に対しての対策は、点眼をすることになりますが、もともとドライアイ症状がひどかったりするとソフトコンタクトレンズが不向きという結果になることもあります。

レンズケアは必要で、素材の中に目から分泌されるタンパク質や脂質などが溜まり、それが汚れとなるのでしっかりとやりましょう。

長期型ソフトコンタクトレンズはケアが不十分なことによる目のトラブルが多いレンズタイプです。

長期型ソフトコンタクトレンズは海外メーカーはすでに撤退しており、国内メーカーの取り扱いが主になっています。

ハードコンタクトレンズのところでお話した、つけっぱなしの状態、連続装用ができないのでご注意ください。

使い捨てソフトコンタクトレンズ

使い捨てコンタクトレンズをさらに分けていくと以下の通りとなります。

  • 一日使い捨てレンズ/ワンデータイプ
  • 二週間交換型レンズ/ツーウィークタイプ
  • 一ヶ月交換型レンズ/ワンマンスタイプ

一日使い捨てレンズ/ワンデータイプ

使い捨てコンタクトレンズといえば、正式にはワンデータイプのことを指します。

一度開封をして装着したレンズは、外した後は捨てるだけ。

再度目に入れることはできません。

厳密にいえば、一回使い切り。

毎回新しいレンズを目にするので、非常に衛生的で、レンズケアもいらないのでコンタクトレンズが初めての方に、おすすめのレンズタイプとなります。

しかし毎日の使用になればレンズ代が随分とかさみます。

一方で、休みの時だけの使用とか、旅行用、出張用などには非常に便利で役に立つとおもいます。

ワンデーだから粗悪品だろ思う方もいるかもしれませんが、実際は長期型ソフトコンタクトレンズよりも性能が高い種類も多いので、素材が気になる方は、シリコーンハイドロゲル素材のレンズを選択すると良いでしょう。

二週間交換型レンズ/ツーウィークタイプ

二週間交換型は、定期交換型とか瀕回交換型などといわれることもありますが、ほとんどの方が使い捨てレンズと思っているのではないでしょうか。

二週間の間は、レンズをケアしながら管理をすることになりますので、ワンデータイプ以外は手間はかかります。

それでも期間として二週間は長いわけでもなく、比較的衛生的に使えますし、日常使用におけるコストのかかり方も現実的なところなので需要の多いレンズタイプです。

大手の各メーカーは、近視用、遠視用、乱視用、遠近両用と揃えています。

レンズ素材も、シリコーンハイドロゲルという新しい素材で作られているのがほとんどなので、品質も高くなっています。

昔は、ハードコンタクトレンズと比較してソフトコンタクトレンズは、酸素透過率というレンズがどれだけ酸素を透過して黒目に酸素を供給してくれるかという部分で随分見劣りしていましたが、今ではシリコーンハイドロゲル素材の登場によりこの部分の差がほぼなくなりつつあります。

ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズに比べて圧倒的に装用感がいいので、初めての方に早く慣れやすいのですが、素材性能に大きな差がなくなってきていますので以前よりはレンズタイプの選択もしやすくなっているのではないでしょうか。

一ヶ月交換型レンズ/ワンマンスタイプ

あまり多くの種類はありませんが、一ヶ月交換型タイプのレンズを好まれる方もいます。

やはり交換時期がわかりやすいというのが特徴でしょうか。

二週間交換型と基本的に使い方は同じですが、管理の期間が一ヶ月になるだけです。

レンズが初めて

コンタクトレンズが初めてという方は、どのようなタイプにするべきか迷うこともあると思います。

レンズのタイプを選択に決まりはありませんが、ぼくは眼科で初めての方を対応するときはワンデータイプをおすすめしています。

ワンデータイプをおすすめする理由

  • 毎日新しいレンズで清潔
  • レンズケアが唯一不要
  • 基本的につけはずしができればすぐ使える
  • ソフトレンズなので慣れやすい

コストのことは高くついてきますが、取り扱いの簡単さ、衛生面の問題などを考慮すれば、ワンデータイプが一番安全に使えるとおもいます。

コンタクトレンズ利用者の方でも、ケアが面倒だからとか、レンズ使用における衛生面のトラブルなどからワンデータイプに種類変更をする方も少なくはありません。

また中学生、高校生のコンタクトレンズデビューになる方は、スポーツなどしていることも多いので、ソフトコンタクトレンズはずれにくいという特徴や、スポーツ時に不意にレンズを落としてしまったりしても予備レンズがあればすぐに清潔なレンズにつけかえることもできます。

1枚のレンズトラブルにおけるリスクが少ないということもあります。

二週間交換型のレンズを一日目に落としてしまったらショックですよね。

しかし、ワンデータイプも良いことだらけではありません。

やはりコストはかかります。

ワンデータイプの一ヶ月にかかるコストの目安は両眼で4,000円から10,000円くらいはかかります。

価格にだいぶ開きがありますが、それはお店の値段差や乱視用などの特殊レンズはだいたい高くなるための差です。

ツーウィークタイプは現実的なコストで使える

ワンデータイプの良いところは上記のとおりですが、やはりコストで折り合いがつかないことは度々あります。

そんな方は、二週間交換型でも良いと思います。

コンタクトレンズが初めての方にとっては、つけはずしが出来ることに加えて、レンズケアも覚えて帰らなくてはいけませんが、毎日の利用を考えれば、コストも気になるところですよね。

ツーウィークタイプであれば、3ヶ月にかかるコストが4,000円から1万円くらいにおさまります。

ワンデータイプの約3倍の差です。

実際にはケア用品代も加算されるので、3倍も差は開きませんが、随分と価格メリットはでてくるのではないでしょうか。

ハードコンタクトレンズを合わせることもある

最近は、あまりこちらからハードコンタクトレンズを勧めることはありませんが、子供がコンタクトレンズが初めてで、その親御さんがハードコンタクトレンズを使っている場合などに、親御さんからの要望でハードコンタクトレンズを合わせることもあります。

親御さんが使い方を分かっているからという理由で、子供にハードコンタクトレンズを勧めるというパターンが多いですね。

やはり、昔からのハードコンタクトレンズユーザーの方は、ハードの方がレンズ性能が良いと思っている方も多いです。

以前までなら、確かにそうではありましたが、上でもお話したとおり、現在ではソフトコンタクトレンズのレンズ性能というのはハードコンタクトレンズに見劣りしませんので、コンタクトレンズ初めての方本人が使いやすく慣れやすいレンズで選んでもいまや問題はありません。

ハードコンタクトレンズ向いている方もいて、視力矯正がソフトコンタクトレンズでは良い結果を得られない場合などにはハードコンタクトレンズを勧めなければいけない方もいます。

レンズ処方箋について

コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類されており、レンズを処方するのは眼科になります。

メガネはメガネ屋に買いに行っても普通に購入することはできますよね。

同じ視力矯正が目的であっても、やはりコンタクトレンズは目に入れるということでトラブルのリスクが高くなります。

そのため、基本的にコンタクトレンズを処方してもらうためには、眼科で目の健康状態などを診察してもらって合わせることになります。

ここで、自分に合ったレンズを処方してもらったら、レンズの処方箋を頂くことになるわけですが、コンタクトレンズを購入するのは眼科ではありません。

処方箋をもらったら、一旦眼科をでて、コンタクトレンズを販売しているお店へ行くのがほとんどの方の購入方法となります。

コンタクトレンズ販売店には、ほとんどが併設、提携をしている眼科がありますので眼科で合わせたコンタクトレンズの処方箋をもって販売店に戻るわけなんですが、購入方法はこれだけではありません。

処方箋があればどこの店で購入してもいい

眼科で処方箋をもらったら、そのまま併設のコンタクトレンズ販売店へ行くのが普通なんですが、実際は処方箋があればレンズはどこで買ってもいいんです。

病院でお薬の処方箋をもらったら、どこの薬局で買ってもいいですよね。

ただ、だいたい病院の横に薬局があるからそこで買っているだけじゃないですか。

コンタクトレンズの購入も同じです。

ではコンタクトレンズが買える場所はどこでしょうか。

  • コンタクトレンズ販売店(リアルショップ)
  • インターネット通販サイト

どちらでも購入することが可能です。

また、グレーな話になってしまいますが、コンタクトレンズの購入に関しては、処方箋の提出は絶対に必要というわけではありません。

これは現在の法律上そうなっています。

もちろん、処方箋はあなたの現在の目の状態に合わせたレンズ規格がわかるので処方箋があることに越したことはありませんが、その後どこで購入するかは自分で決めていいわけです。

そうなってくると、同じ商品なら安い価格で購入できる方がいいですよね。

インターネット上のコンタクトレンズ通販サイトは比較的価格も安く購入することができます。

もちろん信用のできる、安全な通販サイトもちゃんとありますのでご安心ください。

ネット通販でコンタクトレンズの購入はなんか怖いなーと思う方は、販売店で購入しても当然OKです。

しかし、コンタクトレンズはどこで買っても中身が変わることはありませんので、価格が気になる方はお店と通販サイトで価格の比較をしてみてもいいかもしれませんね。

さいごに

コンタクトレンズは日常使っていると、そこらへんの日用品と同じ感覚になってしまうかもしません。

自分が、どういうレンズを使っていて、どんなレンズ性能なのかあまり気にしてなかったり、興味がない方も多いように思います。

このサイトでは、現在利用者数が多いワンデータイプとツーウィークタイプのレンズ紹介や比較、通販サイトの紹介をしています。

レンズの紹介だけでなく、レンズの合わせ方や見え方の仕組なども紹介していますので、気になることがあれば調べてみてくださいね。